Unfair Addictionについて[初期構想と技術]
はじめに
FRENZ2016にてチームうどん2.6kgとして新作映像「Unfair Addiction」を公開しました。
色々語りたいことがあったのですが緊張でうどんの話しかできなかったのでまとめます。
こちらでは構想とMMDとC4Dの連携について書いていきます。
合作ワークフローについてはまつらい先生がまとめていますのでそちらを
複数人で動画制作をするときに役立つメモ(FRENZ制作後記)
目次
構想
- 楽曲について
meatsaucer氏から依頼を受けまして同時にMMDを使った映像にしたいと言われたのが始まりでした。
初めて聞いたときすごくかわいい曲でこれはあざとさをアピールしなければという思いでした。
- 動画制作の初期構成
Lat式ミクのかわいいPVというのがありつつ歌詞からの愛が重い感じ(ヤンデレ)を出したいというのがありました。
そのため、曲の始まりは白背景の空間なのですが、歌詞の「殺してよ」から黒背景がベースとなっておりノイズ表現がよく出てくるようにしています。
ちなみに初期構想はこんな感じで共有し制作していました。
Unfair Addiction 構想
技術的なこと
- MMDについて
別の人がモーションをつけたものを合成することはあったのですが、MMDで作業するということは今回初めての試みでした。
というのもあり、一からモーションをつけても満足なものはできないと判断し、【MMDモーション配布あり】の以下の3つの作品を組み合わせて作成しています。
こちらで申し訳ないのですが本当に助かりました。ありがとうございます。
また、MMDでの作業については超初心者なので特記することはしておらず、先人の知恵をお借りしています。
- 使用ツール
- モーションBPM変更:VMDMixer
- フェイシャル:Face And Lips
- abcファイルへ:MMDBridge
- CINEMA4Dについて
ステージや某部屋・オブジェクト等はほぼすべてC4Dで制作してます。
今回一番の問題がMMDから持ってきたLat式ミクでした。Lat式ミクをC4Dへもっていったことがある方はわかると思うのですが顔が崩壊します。
あざとさゼロです。
また崩壊だけでなく口パクや表情も変化しません。
MMDのモデルは特殊なものも結構あり他ツールだと中々うまくいかないものが結構あります。
この問題が結構鬼畜でしてなんとかできないかと試行錯誤しました。
その結果、ミクだけを表示させた状態で表示タグをつけコンスタントシェーディングと陰面消去しハードウェアレンダリングすることで、とりあえず解決することが判明
後はアルファを出し
合成し
いい感じにして
完成となります。 キャラの質感を大幅に変更したい等ない場合のは有効的かと思いますので是非。
- C4Dによる平行投影
平行投影最高